安田念珠店のほっりメールマガジン「てのひら通信」vol.11

５月１３日は【母の日】。
母への日頃の感謝と労いを表すこの日は、一般に５月の第２日曜日に定まっていると思いがちですが・・・実は世界にはさまざまな「母の日」があるんです。

アメリカの『母の日』
南北戦争中、ヴァージニア州にリース・ジャービスという女性がいました。　彼女は『母の仕事の日』と称して、敵味方問わず負傷兵への慈善活動を行っていました。　そんな彼女の没後２周期にあたる５月１２日、娘のアンナ・ジャービスが彼女とその活動を偲び、母が日曜学校の教師をしていた教会で記念会を催しました。そのとき参加者に白いカーネーションが配られたことが、アメリカの母の日の起源と言われています。

その後の１９１４年、当時のアメリカ大統領ウィルソンが５月の第２日曜日を母の日と定め、現在では日本をはじめ多くの国がアメリカ起源の母の日を祝っています。　国によってお母さんに贈る花も様々で、オーストラリアでは菊の花、フィンランドはミニバラや野の花、トルコでは白いブーケが選ばれるそうです。

日本の『母の日』
日本で初めての母の日の行事が行われたのは明治の末頃で、大正４年から教会で祝われ始め、広まったと伝えられています。昭和に入ると、当時の皇后様の誕生日である３月６日が母の日とされました。昭和１２年、森永製菓が告知をしたことで一般に広まったともいわれ、現在のスタイルになったのは戦後しばらく経ってからだそうです。

イギリスの『母の日』
イギリスの母の日は、イースターの２週前の日曜日です。　１７世紀、イースターの４０日前の日曜日を「Mothering Sunday（里帰りの日曜日）」と定め、屋敷の主が使用人を帰省させて母と過ごすことを許していた風習に由来します。

当時は贈り物のお菓子として「Mothering cake（現在のシムネルケーキ）」を用意したそうです。現在ではチョコレートや花束が贈られたり、子どもたちがお母さんに朝食のルームサービスを行ったりするそうです。

フランスの『母の日』
フランスでは５月最後の日曜日が母の日です。ただし、キリスト教の精霊降臨の主日が重なる年には、６月の第１日曜日が母の日となります。プレゼントにお花などの決まりはなく、様々な形で感謝の気持ちが贈られます。

タイの『母の日』
タイでは、シリキット国王妃の誕生日である８月１２日を母の日としています。王妃が誕生した金曜日の色は『水色』と決められており、この日、タイの人々は母や王妃への尊敬・感謝を表すためにこぞって水色の服を着るそうです。　当日は主要な建物の入口に王妃の写真や水色の旗が掲げられ、新聞の一面が王妃への祝辞で飾られます。　お母さんにはジャスミンの花が贈られます。

エジプトの『母の日』
母の日は３月２１日です。３月になると、街角にはコップのセットやお盆、スカーフなど母の日のプレゼントになりそうなものが並び始めます。イベントを開催する学校も多く、子ども達のダンスの発表会が催され、ベリーダンスやヒップホップ、アラブの伝統舞踊など様々なダンスが披露されるそうです。　幼稚園や小学校では風船とアラブ菓子などのプレゼントが支給されたり、先生にもケーキの差し入れがあったりと国民の一大イベントになっています。

ネパールの『母の日』
４月末～５月上旬に「母の顔を見る日」が定められています。ネパールのお祭りごとは「太陰暦」にそって行われるので、西暦の暦とはずれがあり、毎年少しずつ日取りが異なります。　この日はお母さんに甘いお菓子、タマゴ、果物などのプレゼントを贈って感謝を表します。　結婚後はじめて母の日を迎える娘が、色々なごちそうを作って実家の母へ届けるしきたりもあるそうです。

いかがでしたでしょうか？
こうしてみると実に色々な縁起がありますが、それぞれ由来やしきたりが違っていても、お母さんを大切に思う気持ちは万国共通ですね ★:*゜

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