念珠の選び方

念珠選びをするときに、性別や宗派によって、どんな念珠を選んでよいか迷ってしまう方も多いかと思います。
長いお付き合いになる念珠だからこそ、できるだけ自分に合ったものを選びたいもの。
皆さまの「お念珠選び」のお役に立てるよう、あなたにぴったりの「念珠の選び方」をご案内させていただきます。
ご自分のお宗派の正式数珠か、宗派共通の片手数珠(略式)をお選びいただけます。
ただし、日蓮宗の方は原則的に日蓮宗の正式数珠をお選びください。日蓮宗の他では、浄土宗の方も正式の数珠を持たれるケースが多いです。
それ以外の宗派の方は、略式念珠を選ばれる場合がほとんどです。
宗派ごとの数珠選びのポイント
- 日蓮宗
- 片手数珠は使えません。
二双半~三双の法華数珠(日蓮宗正式)をお選びください。 - 真言宗
- 片手数珠か、尺二~尺三の振分数珠(真言宗正式)をお選びください。
- 浄土真宗
- 片手数珠の中から、房が「打紐」のタイプをお選びください。
(※必ず打紐という決まりではございませんので二五房や凡天房もお持ち頂けますが、傾向として打紐を使われる方が多いです。) - 浄土宗
- 三万浄土(浄土宗正式の日課念珠)をお選びください。
片手数珠もご使用いただけます。 - 臨済宗
- 片手数珠か、尺二看経(臨済宗正式・輪の入っていない方)をお選びください。
- 曹洞宗
- 片手数珠か、尺二看経(曹洞宗正式・輪の入っている方)をお選びください。
- 天台宗
- 片手数珠をお選びください。
(※天台宗の正式は、得度された方しか持たれません)
ご自分のお宗派の正式数珠か、宗派共通の片手数珠(略式)または女性用二輪をお選びいただけます。
ただし、日蓮宗の方は原則的に日蓮宗の正式数珠をお選びください。
日蓮宗の他では、浄土宗の方も正式の数珠を持たれるケースが多いです。
それ以外の宗派の方は、片手数珠か、女性用二輪を持たれる場合がほとんどです。
女性用二輪(※振分)は、日蓮宗以外の全ての宗派で準正式としてご使用いただけます。
気軽に携帯されたい方は一輪の片手数珠を、よりフォーマルな印象で持ちたい方は女性用二輪をお選びください。
各宗派それぞれの正式数珠もお持ちいただけますが、女性の場合、ご結婚によってお宗派が変わる可能性がありますので、
未婚の方の場合は宗派が変わっても使える片手数珠か女性用二輪を選ばれるのが無難です。
また、東海や北陸地方の一部では、葬儀と法事で色の使い分けがされます。
葬儀では、正式数珠か女性用二輪の白または無色を用い、それ以外の法事では色のついた片手数珠を用います。
地域の風習をご確認いただいた上で、シーンに合わせてお選びください。
※振分(女性用二輪)は、真言宗正式の形ですが、日蓮宗以外の全宗派で使用できます。
宗派ごとの数珠選びのポイント
- 日蓮宗
- 片手数珠は使えません。
二双の法華数珠(日蓮宗正式)をお選びください。 - 真言宗
- 片手数珠か、小糸(八寸)の振分数珠(真言宗正式)をお選びください。
- 浄土真宗
- 片手数珠または女性用二輪か、八寸門徒(浄土真宗正式)をお選びください。
- 浄土宗
- 八寸浄土(浄土宗正式の日課念珠)をお選びください。
片手数珠または女性用二輪もご使用いただけます。 - 臨済宗
- 片手数珠または女性用二輪か、八寸看経(臨済宗正式・輪の入っていない方)をお選びください。
- 曹洞宗
- 片手数珠または女性用二輪か、八寸看経(曹洞宗正式・輪の入っている方)をお選びください。
- 天台宗
- 片手数珠か女性用二輪をお選びください。
(※天台宗の正式は、得度された方しか持たれません)
その他ご不明な点はお気軽にご相談ください。