宗派別 正式念珠
宗派別の正式数珠をご紹介致します。宗派特有の正式数珠と宗派を問わず使える数珠に大きく分けられます。
宗派別正式念珠の種類
宗派共通のお念珠
数珠の種類について
数珠は大きく分けて次の2種類に分けられます。
- 宗派特有の正式数珠
- 基本的に、その宗派の人しか使用しない数珠です。
中には、出家をした人のみしか使わないものや、用途に応じた特殊な念珠もありますので注意が必要です。 - 宗派を問わず使える数珠
- 宗派を問わない数珠には、略式の片手念珠と、正式の振分念珠の2種類があります。
振分念珠は正確には真言宗の正式念珠にあたりますが、それ以外の宗派の方も準正式として使用できます。
ただし、日蓮宗の方は基本的には日蓮宗正式の法華念珠以外は使いませんので注意が必要です。
正式と略式、
どちらの数珠を使うべきか
ご自分の宗派の「正式数珠」を使うか、「略式数珠」「振分数珠」など宗派を問わず使えるものを使うかは、そのお宗派の方針や個人のお好みによります。日蓮宗の方は、一般の方でも基本的に日蓮宗正式の法華数珠をお使いになります。また逆に天台宗の正式数珠は、原則として得度した方がお持ちになるもので在家の方はお使いになりません。一般の天台宗の方は「片手」や「振分(二輪)」など、宗派を問わず使えるお数珠をお使いになります。また、必ずという事はありませんが浄土宗の方も比較的 正式数珠である日課念珠をお使いになるケースが多いです。
その他の宗派では、一般の方は「片手」や「振分(二輪)」の数珠を持たれる方が多いですが、もちろん正式のお数珠をお持ちいただくこともできます。なかでも、ご本山にお参りされる機会の多い方や、お経を唱えてご使用になるなど日常的な頻度の高い方、お宗旨への思い入れが深い方には、宗派別の正式数珠をおすすめいたします。
逆に、未婚の女性などご結婚によってお宗旨が変わる可能性のある場合は、略式の片手念珠や女性用二輪など宗派共通のお数珠をお選びになる方が多いです。ご結婚後もそのまま使える可能性が高くなりますので、最初の一連にはこれらの宗派共通タイプをお選びいただくことをおすすめいたします。
正式念珠のサイズの違いについて
正式数珠のサイズと対象については、一般に次のような区分がございます。(種類によっては例外もございます)
- 女性用
- 八寸~尺
- 男性用
- 尺~尺三寸
- 寺院用
- 尺四寸~尺六寸
浄土宗の場合は、次のような区分になります。
- 女性用
- 八寸(六万繰)
- 男性用
- 九寸(六万繰/三万繰)
特に【寺院用】と記載のあるものは寺院の儀式に使われるものになりますので、ご注意ください。天台宗の場合は、男性でも八寸サイズを使われる事が多いです。
特殊な念珠について
宗派別の数珠では、一般的によく知られる各宗派ごとの代表的な数珠の種類をご紹介しています。
こちらに掲載されている形以外にも様々な数珠のお誂えを承りますので、お気軽にご相談くださいませ。